体験型ギフトという選択肢。Withコロナでもビジネスを軌道に乗せる具体的な方法

2024年4月8日

2021年3月24日

体験型ギフトという選択肢。Withコロナでもビジネスを軌道に乗せる具体的な方法

緊急事態宣言があけ、いよいよ本格的にビジネスを再開しようとお考えの方も多いのではないでしょうか。

一方で感染拡大防止に気を付けながらビジネスを再び軌道に乗せるには、今までにはない工夫が必要です。

特に飲食店やサロンなど、ソーシャルディスタンスへの配慮が引き続き必要な業種の経営者は、様々な試行錯誤をしています。

そこで今回はWithコロナでもビジネスを軌道に乗せる方法の一つとして体験型ギフトについてご紹介します。

いま話題の体験型ギフトとは?

体験型ギフトとは?

従来は贈り物といえば、モノをプレゼントすることが当たり前でした。

しかしモノが簡単に手に入る現代社会では、特別なモノをプレゼントすることが難しくなってきています。

あなたも特別な人の誕生日や結婚式、御礼の品など、何をあげたらよいか頭を悩ますことがあるのではないでしょうか。

お菓子や食品にしても、インターネットが発達した現代では「お取り寄せグルメ」により手に入りやすくなっています。

そこで注目されているのが「体験をプレゼントする」という考え方です。

体験型ギフトは、カップルやファミリー、大切な人の誕生日などの贈り物として多くの方に受け入れられ始めています。

体験型ギフトの贈り方

①ギフトカタログサイトで贈る

最も主流なのがギフトカタログサイトを使用する方法です。

ギフトカタログサイトでは、様々な体験型ギフトが一つにまとまっています。

贈る側のプレゼントを選ぶ負担を軽減することができます。

②商品券形式で贈る

商品券形式で贈る

一部のサイトでは、商品券やチケット形式で体験型ギフトを贈れます。

何か特定の体験を贈りたい場合に利用します。

直接お店から贈る

贈る側がお店で直接申し込みをして、お店から受け取り側の方にご案内をお送りする方法です。

直接お店から案内が届くことで、よりワクワク感が高まるメリットがあります。

体験型ギフト販売がスモールビジネスにおすすめな4つの理由

成熟社会では人々はモノより体験を求める

成熟社会専門家の並木将央氏の著書「成熟社会のビジネスシフト」では、かつての戦後の社会と現在の成熟社会では人々が求めるものが大きく異なることが指摘されています。

例えば、戦後に三種の神器と言われたテレビ、冷蔵庫、洗濯機は、今では一家に一台が当たり前の時代になりました。

それだけでなく、現代社会ではモノがあふれており、不要になった製品がフリマアプリなど個人販売サイトで入手できる時代なのです。

人々がモノに対して価値を感じなくなった成熟社会では、人々はモノよりも体験を求めるようになっています。

幅広い業種に対応できる

体験型ギフトは体験を贈る贈り物であるため、幅広い業種に対応できます。

これまではプレゼントして贈ることが考えられなかったような業種でも、サービス開発がしやすく、アイディア次第では優れた商品になりうる可能性があるでしょう。

例えば整体院や美容室などのサロンでは、リラクゼーションを体験型ギフトとして商品化することができます。

塾や英会話スクールといった教育業界でも、特定の講座やコースをギフトにしてキッズ向けに販売することも可能です。

また、ギフトであれば、受け取り側は「せっかくだから利用しよう」という気持ちにもなります。

このように、体験型ギフトは幅広い業種に対応できるだけではなく、商品やサービスの「お試し」としてプロモーションにも活用できるのです。

単価を高く設定できる

誰もが贈り物だからこそ、相手に失礼のないようにある程度のお金をかけたいという気持ちを持っています。

ソニー生命が2019年に調査した「クリスマスプレゼントの平均予算」は、1位の東京都が8,650円、最も予算が少ない埼玉県でも3,800円となりました。

また大和証券系列の大和ネクスト銀行の調査では、誕生日プレゼントの平均金額が10,931円、結婚記念日のプレゼントの平均金額が7,141円でした。

特別な人へのプレゼントは予算が高くなりやすい傾向があるようです。

どのような体験があるのか?

ものづくり

陶芸やお菓子作り、料理教室など様々なモノをつくる体験ができます。

ものづくりのメリットは、普段は体験できない経験ができるだけではなく、制作したモノが手元に残ることが最大の特徴です。

非日常を演出しながら、記念品として思い出に残る優れた贈り物になり得ます。

もしあなたの業種が何らかの製造業であれば、体験型ギフトとして十分に商品化できるはずです。

旅行

最近では単なる旅行ではなく、旅行と何らかの体験を組み合わせたプレゼントが喜ばれています。

例えば地域の特産品を味わう企画や、乗馬やトレッキングなど現地の体験をオプショナルツアーとして組み合わせる企画がありました。

もしあなたが地方の事業者だとしても、旅行会社とコラボして旅行と一緒に組み合わせて体験できる仕組みを提供できるかもしれません。

マッサージ&リラクゼーション

整体院やマッサージサロンだけではなく、ネイルサロンや美容室まで幅広くギフトとして贈ることができます。

また、疲れやすい働き盛りの世代に喜ばれる贈り物であるため、単価を高く設定できるでしょう。あなたがサロン経営者であれば、自社のサービスをギフトとして贈るということを考えてみてはいかがでしょうか。

オンラインツアー

オンラインツアーの体験型ギフト

コロナウイルスの影響により注目され始めているのがオンラインツアーです。

感染拡大防止のため、なかなか遠出ができない中、自宅でも楽しめる選択肢として喜ばれています。

例えば北海道の知床を巡るオンラインツアーでは、地域の特産品が事前に参加者に送られてきます。

他にもオンライン工場見学や、オンライン牧場体験もありました。自宅で体験できる商品として幅広い業種におすすめです。

体験型ギフトの販売方法

ポータルサイトでの販売

体験型ギフト販売の専門サイト「SOW EXPERIENCE」では、様々な業種に対応する体験型ギフトやギフトカタログを販売しています。

販売するギフトはカフェなどの飲食店から、リラクゼーション、ものづくり、ヨガなどの体を動かす体験など、幅広い業種に対応。

ユーザーへの販売方法もギフトラッピング、クレジットカード決済に対応しており購入の利便性が高いサイトです。

自社サイトで集客・販売するのが難しい場合は、こうしたポータルサイトを活用してみてはどうでしょうか。

クラウドファンディングでの販売

一定程度の集客をしたい場合はクラウドファンディングがおすすめです。

クラウドファンディングであれば、目標金額を設定して販売ができます。

目標金額を設定できれば、予算計画が立てやすく、販売数量をコントロールできるでしょう。

またクラウドファンディングは、ユーザーが「応援したい」という気持ちで金銭的に支援してくれます。

自社の魅力を伝えられるだけではなく、ファンを増やすことも可能です。

体験型ギフトとして販売する場合は、出資してくれたユーザーへの返礼品は販売したい商品に使える商品券にすると良いでしょう。

商品券であれば、年間を通じて使用することができ、今すぐに使いたいという方以外にもアプローチできます。

自社サイトでの販売

最もコストがかからない方法が自社サイトでの販売です。

SNSやWEBサイトを活用してプロモーションに取り組んでみたい事業者におすすめです。

ただしご案内の発送や対応にやや手間がかかるデメリットがあります。

もし自社で対応が難しい場合でも、事務作業を代行してくれるスーパー秘書™(スーパー秘書™ | 優秀なオンラインアシスタントを月額3万円代から)などのようなサービスに委託すれば十分対応可能です。

自社サイトでの販売は利益率が高くなるだけではなく、SNSを活用してファンを増やすことができます。

一度体験型ギフトとして使用してくれたユーザーにSNSへ登録してもらえればリピートにもつながるでしょう。

さいごに

今回はWithコロナでの新たな商品の可能性として体験型ギフトをご紹介しました。

まずは自社の商品やサービスが「贈り物」になり得ないか考えてみましょう。

そしてぜひお客様に喜ばれるようなあなたにしかできない体験型ギフトを提供してみてはどうでしょうか。