インフォグラフィックスとは?いま話題の情報を視覚的に分かりやすく簡潔に伝える方法を紹介

2024年6月19日

2021年6月30日

インフォグラフィックスとは?いま話題の情報を視覚的に分かりやすく簡潔に伝える方法を紹介

最近、SNSの発達とともに、インフォグラフィックスが流行し始めています。
インターネット上の情報量が増え続ける中、誰でも簡単に分かりやすく情報を理解できる方法としてインフォグラフィックスはとても最適です。
スモールビジネスの経営者にとっても、分かりづらい商品やサービスを説明する方法としてインフォグラフィックスはとても有効であると言えます。
そこで今回はインフォグラフィックスの解説と事例、そして実際の作成方法をご紹介いたします。

いま話題のインフォグラフィックスとは?


インフォグラフィックスとは、英語のInformation(情報)とGraphics(画像)を合体させた造語です。情報を分かりやすく表現するために、インフォグラフィックスでは図表やグラフ、イラスト、アイコンなどを使用しています。
情報量の多い現代では、徐々に短時間で情報を取得するニーズが高まってきています。
例えば動画でも、以前は長時間の動画サービスが主流でしたが、現在はTikTokなどの短時間動画のサービスが主流になってきているのではないでしょうか。
インフォグラフィックスは、特に分かりづらい情報を瞬時に分かりやすく知るための方法として定着し始めています。

インフォグラフィックスが人気の理由


インフォグラフィックスの人気の理由は何といっても分かりやすさと楽しさです。
難しい情報でも、見ているだけで楽しく、同時にためになることが人気の理由ではないでしょうか。
インフォグラフィックスの人気の3つの理由をご紹介します。

情報が構造的に整理されている

情報が構造的に整理されている


インフォグラフィックスは、重要な情報を図解化して説明しているためとても分かりやすいことが特徴です。
必要な情報がMECE(漏れなくダブりもない)な状態で構造化されており、一目で情報を入手できる点が人気の理由のひとつです。

説明がなくても分かりやすい

説明がなくても分かりやすい

また、インフォグラフィックスは長い説明がなくてもイメージを通じて情報を伝えることができます。
言葉だけでは伝わりづらいニュアンスを色や形、図の配置から読み取ることができるのです。

SNSで拡散しやすい

SNSで拡散しやすい

インフォグラフィックスは大抵の場合、1枚の画像から構成されています。
1枚だけの画像なので、TwitterやInstagramなどのSNSですぐシェアできるとともに、話題にもなりやすいという特徴があります。

インフォグラフィックスの種類と事例


インフォグラフィックスにはいくつか基本となる種類があります。
下記で実際の事例とともにご紹介します。

ピクトグラム


ピクトグラムは情報をシンプルな記号にして伝える方法として一般的です。
特徴的なのが、それぞれの情報を絵文字化している点です。
最近、最も有名なピクトグラムの一つは、国連が取り組んでいる持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標を表したピクトグラムです。

出典:国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン

ダイアグラム

ダイヤグラム

ダイアグラムは説明を図解化したものです。
文字だけでも伝わる情報をあえて図に表すことで、情報の重要性や分かりやすさを強化しています。
近年、インフォグラフィックスが注目されたきっかけの一つに新型コロナウィルスの感染拡大が挙げられます。例えば世界保健機関(WHO)は感染拡大防止のために、誰にでも分かりやすいダイアグラムを作成しています。

出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)WHO公式情報特設ページ

相関図

相関図


物事の関係を示すために使われるのが相関図です。
インフォグラフィックスにおける相関図は、複雑な関係を構造的に一目で表す手法として用いられています。
よくある事例がドラマやアニメの登場人物の関係を示した「人物相関図」です。
残念ながらドラマやアニメの事例は著作権の都合で今回はご紹介できませんが、参考画像をご覧ください。

フローチャート

フローチャート


作業や工程の流れを図解化したものがフローチャートです。
フローチャートがあれば、特定の情報を必要とする対象者を選別できるだけではなく、対処方法など対象者が必要な情報を同時に発信できます。

インフォグラフィックスを誰でも簡単に作る方法


ここまでインフォグラフィックスをご紹介してきましたが、ひょっとするとあなたは「実際にやってみるのは難しい」と考えているのではないでしょうか。
実はインフォグラフィックスは絵心がほとんどなくても、誰でも簡単につくることができます。簡単に制作する方法をご紹介します。

◆基本の作り方◆

その1:伝えたい内容を文章にする


インフォグラフィックスで伝えるにしても、「伝えたいこと」が具体的でなければ発信はできません。
まずは伝えたい情報を文章にしてみましょう。
自社のサービスや商品の特徴、お客様の声などを文字にするのです。

その2:文章から単語を抜き出して構造化する


次に文章から単語を抜き出して、それぞれがどのような関係なのかを構造化していきます。
といっても、図解には基本の「型」があるため、基本的には「型」に単語を当てはめていくだけでOKです。「型」については、元外資系コンサルタントで現在は資料作成方法を教えている松上純一郎氏がまとめた「資料が見違える!押さえておきたい6つの図解基本型」を読んでいただくとよいでしょう。

出典:日経Bizgate「資料が見違える!押さえておきたい6つの図解基本型

その3:構造をイメージにする


以上のように、文章から単語を抜き出して「型」に当てはめることで、インフォグラフィックスの基本部分が出来上がります。
次はいよいよイメージ化です。
イメージは単純にそれぞれの単語をアイコンや図表に置き換えるだけで大丈夫です。
例えば次の例では、経産省の成長戦略をインフォグラフィックスにしていますが、「技術」と「関連データ」という単語を色分けして丸で囲っています。
もし、アイコンが分かりづらければ、文字を丸で囲むだけで簡単にインフォグラフィックス化できるのです。
また、それぞれの単語をピクトグラムに置き換えて色を統一することで分かりやすい情報に変換しています。
「生物データ」や「介護データ」という単語もピクトグラムになっているので、視覚的に分かりやすくなっています。

出典:データのじかん「【図解】経産省300ページの“新産業構造ビジョン”を1分で理解[インフォグラフィック]

おすすめツール「Canva」を使う


そうはいっても、やはりインフォグラフィックスは敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。
そんな方はインフォグラフィックスを簡単に作成できるサービス「Canva」を使用するのがおすすめです。「Canva」はロゴやアイコンなどあらゆるデザインをオンライン上で簡単に作成できるサービスですが、インフォグラフィックスも非常に簡単に作成できます。
「Canva」でインフォグラフィックスをつくるには、ホーム画面から「その他」を選び、「インフォグラフィック」をクリックします。
インフォグラフィックの作成画面が開いたら、あとはデザインテンプレートを選んで、必要な情報を入力していくだけで完成します!
詳しくは「Canva」のHPをご覧くださいね。

まとめ


インフォグラフィックスは1枚の画像で視覚的に分かりやすく情報を伝える方法としてとても有効であることがおわかりになったのではないでしょうか。
情報があふれる現代だからこそ、スモールビジネス事業者は自社の商品やサービスのメリットをお客様に分かりやすく伝える必要があります。
まずは自社サービスの訴求ポイントを文章にまとめてみて、そこからインフォグラフィックスを作成してみてはいかがでしょうか。

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