2025年6月23日

日々の業務に追われて、本来取り組むべき仕事に集中できていない…そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
最近では、社外のスタッフに仕事をお願いする「オンラインアシスタント」というサービスが注目を集めています。
オンラインアシスタントとは、オフィスに来ることなく、パソコンやインターネットを使って、事務や経理、スケジュール管理などの業務を遠隔で手伝ってくれるスタッフのことです。
特に、人手不足に悩む小規模な会社や、忙しい個人事業主の方から多く利用されています。
このサービスを活用すれば、手が回らなかった業務を任せることで、時間にゆとりが生まれ、仕事の効率もアップします。
この記事では、そんなオンラインアシスタントがどんな仕事をしてくれるのか、初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
オンラインアシスタントサービスとは?仕事内容と特徴を解説

オンラインアシスタントってどんな人?
アシスタントと聞くと、電話応対やスケジュール管理などの秘書業務を想像される方もいるかもしれませんが、オンラインアシスタントはもっと幅広い分野に対応しています。
データ入力、請求書発行、SNSの投稿管理、リサーチ作業など、事務に関わるさまざまな作業をこなすことができます。
業務を依頼する側にとっては、社内のスタッフに頼む感覚で仕事を任せられるのに、雇用関係が発生しないため管理がとてもシンプルになります。
どこから仕事をしているの?在宅との違い
オンラインアシスタントは主に自宅から業務を行います。
ただし、在宅勤務の社員と異なる点もあります。
在宅勤務は会社に雇用された正社員や契約社員が、自宅を拠点に仕事をする形態です。
一方、オンラインアシスタントは業務委託契約を結んだ外部人材であり、働く場所も時間も柔軟に選べるのが特徴です。
オフィスを持たない働き方が主流で、リモートワークに慣れている人が多く、クラウド上でのファイル管理やタスク共有にスムーズに対応できます。
企業側も、業務のための席や備品を用意する必要がないため、運用コストを抑えられるという利点があります。
正社員とのちがいは?雇用しない働き方
企業が正社員を雇うには、採用コストや労務管理の手間、社会保険や通勤手当の支払いといったさまざまな負担が発生します。
さらに、業務が繁忙期だけの場合や短期的な支援を必要とする場合、フルタイムで社員を雇うのは非効率になることもあります。
オンラインアシスタントは、そういったニーズに応じて活用できるサービスです。
必要なときに、必要な時間だけ、必要な業務だけを依頼できるため、固定費を増やさずに外部リソースを活用できます。
また、業務に必要なスキルや経験を持つ人材にピンポイントで依頼できるため、教育や研修を行わずとも即戦力として業務に対応してもらえるのが大きなメリットです。
どんな会社が利用しているの?活用例を紹介
オンラインアシスタントは、業種や規模に関係なく、多くの企業で導入されています。
- スタートアップ:人材が限られており、バックオフィスの業務を外部に委託して、少人数でも運営をスムーズにするために活用
- 中小企業:コストを抑えて人手を確保するために、繁忙期の対応やプロジェクト単位の支援に活用
- 個人事業主・フリーランス:業務が多岐にわたるため、自分で抱えきれない作業をアウトソースする形で利用
特に多い依頼内容としては、以下のような業務が挙げられます。
- 経理事務:請求書発行、領収書の整理、会計ソフトへの入力
- 事務サポート:データ入力、ファイル整理、スケジュール調整
- マーケティング補助:SNSの投稿代行、簡単な画像編集、Web広告の入稿補助
- 顧客対応:メール返信の代行、問い合わせの一次対応、アンケート集計
こうした活用により、本来取り組むべき業務に集中できる環境が整いやすくなります。
初めてでも安心?導入のハードルは高くない
オンラインアシスタントを初めて利用する方の中には、「本当にちゃんと対応してくれるのか」「やり取りが難しそう」といった不安を持つ方もいらっしゃいます。
しかし、実際にはシンプルなフローで始められるケースが多く、導入のハードルは思ったよりも低めです。
- クラウドツールやチャットアプリでやり取りできる:特別なシステムを導入する必要はなく、普段使っているツールをそのまま使える場合がほとんどです
- スモールスタートができる:まずは週数時間だけ、単発の仕事だけなど、小規模な依頼から始められます
- セキュリティ体制が整っている:情報保護の観点から、NDA(秘密保持契約)の締結を前提としたサービスが多く、安心して情報共有できます
- 柔軟な契約形態に対応:時間単位・月単位・タスク単位など、業務量や予算に応じて選べる仕組みがあります
はじめてオンラインアシスタントを利用する方は、サービス提供会社の公式サイトで料金プランや事例紹介をチェックしてから、問い合わせや無料相談を利用してみるのも良いでしょう。
必要なサポートを見極めたうえで、少しずつ外注する範囲を広げていくという進め方がおすすめです。
依頼できる業務内容の具体例と業務効率化のポイント

日々の雑務もおまかせできる「事務サポート」
オンラインアシスタントが最も多く対応しているのが、日常的な事務作業です。
これらは業務の中では地味に見えるかもしれませんが、手間と時間を多く消費するものばかりです。
特に小規模な企業や個人事業主にとっては、こうした作業をアウトソーシングできることで、本当に取り組むべき業務に時間を使えるようになるというメリットがあります。
- メール整理・返信:対応に時間がかかる問い合わせや、定型文での返答などを代行
- スケジュール調整:会議日程の調整やオンラインミーティングの設定など
- 資料作成:PowerPointやGoogleスライドでの資料作成やフォーマット整備
- データ入力:アンケート結果や売上実績などをExcelやGoogleスプレッドシートに整理
- 各種リサーチ:競合情報の収集や取引先情報の検索、データ集計など
こういった作業を任せることで、チーム全体の時間の使い方が大きく改善されます。
会計や給与計算もOK「経理・労務の代行」
専門性が求められる分野でも、オンラインアシスタントの中にはスキルを持ったスタッフが在籍しており、経理や労務業務にも対応できます。
税理士や社労士との橋渡し的な役割として活用されるケースもあります。
- 請求書・領収書の発行:必要な情報をもとにテンプレートを使って作成
- 記帳代行:クラウド会計ソフトへの入力作業を代行
- 給与計算補助:勤務時間や控除データの取りまとめと給与明細の作成補助
- 経費精算の確認:交通費や立替金などの申請内容をチェックし台帳に反映
- 勤怠管理のチェック:社員やアルバイトの出勤データの集計とレポート作成
自社内で専門職を確保できない場合にも、外部の力を借りて精度の高い業務運用を実現できるのがこの分野の魅力です。
採用活動や応募管理など「人事のお手伝い」
人材募集や選考に関わる業務は、思った以上に手間がかかるものです。
特に初期対応は、ある程度ルール化されていれば外部に任せることが可能です。
- 求人票の作成・修正:企業の方針に沿って職種説明や応募条件などを整える
- 応募者データの管理:エクセルや専用ツールでのリスト作成と更新
- 面接調整の連絡:候補者と面接官の予定を調整して日程を確定
- 応募者への一次返信:選考フローの案内や確認事項の対応
- 内定者フォロー資料の作成:入社書類やガイド資料の整備と送付準備
採用の効率化は社内の人材リソースの負担を減らすと同時に、応募者にとってのユーザーエクスペリエンス向上にもつながります。
SNSやWebまわりの作業も任せられる
最近はSNSやWebコンテンツ運用を一部外注したいというニーズも高まっています。
業務量の変動が激しいマーケティング領域では、臨機応変に対応できるオンラインアシスタントの存在が非常に重宝されています。
- SNS投稿の下書き作成:InstagramやXの投稿文案、ハッシュタグ候補の提案など
- 投稿スケジュールの管理:曜日や時間帯に応じた最適な投稿タイミングの整理
- コメントの一次対応:定型的な質問やリアクションへの返信を代行
- 簡単な画像編集:テンプレートに沿ったバナーやSNS画像の加工
- Web広告の入稿補助:Google広告などの管理画面へのデータ入力やチェック作業
社内に専任担当がいない場合でも、必要なタスクだけを切り出して柔軟に依頼できる点が大きなメリットです。
外注する仕事をどう選ぶ?切り出し方のコツ
どんな仕事を外注すればいいのか迷ったときは、以下の視点で判断するとスムーズです。
- 繰り返し作業になっているか:毎週・毎月行う定型業務は外注に向いています
- 指示が明確に出せるか:誰が見ても分かるマニュアルがある業務は任せやすいです
- 直接顧客とやり取りしない業務か:バックオフィス系の作業は安心して依頼できます
- 専門的な知識が必要かどうか:一定のスキルを持ったスタッフを選べば高度な業務も可能です
- 工数が多く単価が低い作業か:社内で対応するとコストがかかる業務は外部化で効率化できます
これにより、無理なく外注との連携体制を作ることができるでしょう。
導入するメリットと懸念されるデメリット

外注って本当に安心?情報管理の不安とは
オンラインアシスタントの導入を検討する際、セキュリティや情報漏えいのリスクに不安を感じる方も少なくありません。
特に、顧客情報や経理データといった重要な情報を取り扱う業務では、この懸念は見過ごせない問題です。
ですが、多くのオンラインアシスタントサービスでは、以下のような安全対策が整っています。
- NDA(秘密保持契約)の締結を標準とする
- パスワード付きファイルやクラウドツールでの安全なデータ共有
- 定期的なセキュリティ研修を受けたスタッフが在籍
- 個人情報の取り扱いに関するガイドラインを明文化している
これらの体制が整っていれば、社外とのやり取りであっても安心して情報を共有できる環境が作れます。
ただし、依頼主側でも業務内容や共有データの選別を行うことが大切です。
「この業務は社外に出すべきかどうか」と迷った場合は、重要度や情報の機密性を判断基準にするとよいでしょう。
誰に何を頼むかがカギになる理由
オンラインアシスタントをうまく活用するには、依頼する相手と依頼内容のマッチングが重要です。
スキルや専門分野はスタッフごとに異なるため、業務ごとに最適な人材を選ぶことが成果につながります。
オンラインアシスタントは多様な業務に対応できますが、すべてを1人に任せようとすると、品質が不安定になることもあります。
業務の特性に応じて、以下のように分担する考え方が効果的です。
- 経理業務:簿記資格や会計ソフトに詳しい人材をアサイン
- デザイン業務:AdobeツールやCanvaの経験があるスタッフに依頼
- カスタマー対応:言葉づかいやメール応対に慣れているスタッフを選ぶ
また、やり取りのしやすさも重要です。
チャットでの反応が早いか、言葉の選び方に違和感がないかなどは、ユーザーエクスペリエンスの質にも大きく関わってきます。
スムーズな運用を実現するためには、依頼主側も業務の指示内容を明確にし、必要であればマニュアルや業務フロー図などを用意するとよいでしょう。
サービスを選ぶときの比較ポイントと注意点
業務を外注する以上、サポート体制は非常に重要です。
- メール対応のみ:返信までに時間がかかることがある
- チャット対応あり:気軽に質問・相談できる
- 専任スタッフ制:同じ担当者が継続して対応してくれる
特に業務が多岐にわたる場合、一貫性のあるやり取りができるかどうかが重要です。
料金体系は?時間単位・月額などのちがい
オンラインアシスタントサービスの料金体系は、多くの場合「時間単位」「月額固定」「タスク単位」の3つに分かれています。
どの料金体系が合っているかは、自社の依頼内容や予算によって異なります。
- 時間単位プラン:短期・少量の業務に向いており、必要なときだけ依頼できる
- 月額定額プラン:業務量が安定している場合にコストを抑えやすい
- タスクごとの従量課金:スポット業務や成果物ベースの作業に適している
注意したいのは、基本料金に含まれる内容と、追加費用が発生するケースの確認です。
たとえば、特定の業務はオプション扱いで別料金になる場合や、時間外対応には追加費用が発生することがあります。
料金に関しては、契約前に見積もりや料金表をよく読み、わかりにくい部分は遠慮なく問い合わせることが大切です。
予算に余裕がない場合でも、柔軟なプラン設定をしているサービスを選べば、無理なくスタートできます。
セキュリティ対策や契約の取り決めも重要
オンラインでの業務委託では、情報の取り扱いが適切かどうかが信頼性に直結します。
業務内容によっては、顧客情報や売上データ、パスワード付きファイルなど、機密性の高い情報を扱うこともあるため、セキュリティ対策は必ず確認すべき項目です。
- NDA(秘密保持契約)の締結:標準対応しているか
- ファイルのやり取り方法:クラウドストレージやパスワード付きファイルを使用しているか
- システムへのアクセス制限:業務に必要な範囲だけアクセス可能になっているか
- 社内でのセキュリティ教育:全スタッフが研修を受けているか
また、契約内容についても確認が必要です。
解約時のルールや返金ポリシー、トラブル時の責任範囲などを事前に把握しておけば、万が一のときにも安心して対応できます。
長期的に信頼して利用するためには、「価格の安さ」だけで選ばず、安全性や信頼性も重視する姿勢が重要です。
まとめ
オンラインアシスタントは、インターネットを使って事務作業や日々の雑務を手伝ってくれる頼もしい存在です。
オフィスに来てもらう必要がなく、チャットやメールなどを使ってやり取りできるため、場所を選ばずに仕事をお願いできるのが大きな特長です。
業務内容もとても幅広く、スケジュール調整やメールの返信、経理、採用のお手伝い、SNSの更新まで、本来の業務に集中するために必要な作業を代わりにこなしてくれます。
特に忙しい経営者や少人数のチームにとっては、時間や負担を減らすための有効な手段となります。
また、使いたいときだけ使える柔軟な仕組みなので、コストも必要な分だけで済みます。
とはいえ、サービスを選ぶときは、料金だけで決めるのではなく、対応できる業務内容やサポート体制、セキュリティ対策などもちゃんと確認することが大切です。
初めての方でも、試しに少しずつ依頼することができるので、不安がある場合は短期間の利用から始めるのがおすすめです。
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オンラインアシスタントをうまく活用すれば、やるべき仕事にしっかり時間を使えるようになり、毎日の業務がもっとスムーズになります。
気になる方は、まずは相談からスタートしてみてはいかがでしょうか。