AI革命時代の生存戦略:小規模事業者はリスキリングで成功をつかむ

2024年4月5日

2023年6月5日

AI革命時代の生存戦略:小規模事業者はリスキリングで成功をつかむ

先日、Facebookを見ていると、東京都が運営する「DX人材リスキリング支援」の広告が流れてきました。
どうやら、都内の中小企業を対象に、DXに対応できる人材を育成するためのプログラムを無料で提供するサービスのようです。

東京都DX人材リスキリング支援事業とは

2022年10月に岸田文雄首相は、個人のリスキリングの支援に5年間で1兆円を投じると表明しました。

本記事では、AI化時代だからこそ、フリーランスや小規模事業経営者が行うべきリスキリングをご紹介します。

そもそも、リスキリングって何?

そもそも、リスキリングって何?

リスキリング(Re・スキリング)とは、学び直しをすることで自身の持っていたスキルを更に高めることです。
近年、AIやオンラインツールが発達し、スキルの学び直しに迫られている方も多いと思います。
リスキリングという言葉は、以前は50代前後の方に対して使われていた言葉です。
しかし、近年のAIの急速な発達により、リスキリングはさらに若い世代に必要とされています。

リスキリングを行うメリット

リスキリングを行うメリット

リスキリングを導入し、新たに学び直すことで以下のメリットが生まれます。

1.新しいアイデアの発生

学び直しの効果でスキルが高まるため、新しいアイデアが出てきます。

2.業務効率の向上

お互いに得た知識をアウトプットするため、会社としての業務効率の向上につながる可能性が高まります。

3.モチベーションの向上

リスキリングで得たアイデアを業務に活かすことで自信がつくため、モチベーションが向上します。

リスキリングを行うデメリット

リスキリングを行うデメリット

1.導入へのコストが発生することも

上述した通り、リスキリングの導入には、会社としても研修や教材費用など一定のコストが発生します。
さらに、自社でなく外部機関に委託して実施するときにも、教材やカリキュラム代を含む外注費用が発生します。

調査結果によれば、企業での従業員1人当たりにかけるリスキリングの年間予算は、11万円~20万円が30.6%と最多です。
(この調査結果は、50人以下の会社が5.0%で比較的中規模から大企業も多く入っています。)

2.現在の業務への影響

いったん仕事を離れて大学などで学ぶ「リカレント教育」と異なり、リスキリングは就業しながら行うことがあります。
就業中にリスキリングしている場合は、当たり前ながら業務を中断しなければなりません。
また、業務終了後に行う場合には、残業で対応したり、自宅で学び直しを行います。

3.モチベーション維持の難しさ

モチベーションを長期間にわたり維持することは、難しいものです。
このことはリスキリングに限りませんが、何事も「継続していくこと」は大事なスキルの1つと言えます。
なお、導入コストに関しては、個人が無料で利用できるものもあるので、後ほどご紹介させていただきます。

リスキリングでAI対応人材を育成する

リスキリングでAI対応人材を育成する

リスキリングの目的として、進化するAIやオンラインツールに対応可能な人材を育成することがあげられます。
AIは日々進化しているため、移り変わりの激しい分野では今まで以上にITスキルが求められるでしょう。
大企業の事例ではあるのですが、リスキリングを使って、進化するAIに対応可能な人材を育成しているケースをご紹介します。

■事例1

日立製作所では、2022年10月から、学習体験プラットフォーム(LXP:Learning Experience Platform)を導入しました。

LXPでは、自分の仕事や向上したいスキルを登録するとAIが合うコンテンツをおすすめしてくれます。

また、株式会社日立アカデミーでは、改めてAIを学び直す方のために「AI・データサイエンス基礎」講座で今後ビジネスパーソンが理解しておくべき、AIやデータサイエンスに関する基礎知識をeラーニング形式で受講可能です。

■事例2

2020年4月に富士通は、社員向けの学びのポータルサイト「FLX(Fujitsu Learning Experience)」の大幅リニューアルを行いました。

人気のIT技術からビジネススキルまで研修受講範囲は広く、スーパーコンピューター「富岳」の開発者のコメントが閲覧可能で興味の持てるコンテンツが充実しています。

リスキリングの動画視聴は業務扱いで上司が認めれば業務中の利用も可能で、終業後の学習は残業扱いになる事例もあるようです。

さらに、富士通ラーニングメディアとIT技術者向けリスキリング支援サービスを運営する株式会社テックピットが業務提携し、IT技術者向けのリスキリングも強化しています。

これから先の10年を見据えて、進化するAIとロボット技術に定型的な仕事が取って代わられる可能性があることもリスキリングを強化する要因の1つです。

参考資料:株式会社日立アカデミー研修サービスガイド
参考資料:NHK NEWS WEB

フリーランスや小規模事業者におすすめの無料のリスキリング

フリーランスや小規模事業者におすすめの無料のリスキリング

2022年12月の調査結果によると、フリーランスの27%がリスキリングを実施しています。
フリーランス人口が増えてきた現在、現状に甘えることなく、スキルを高めていくことが、仕事獲得には必須となってきました。

有料で学べるものはたくさんありますが、今回は民間企業や国・自治体から用意された無料でリスキリングができるサービスをいくつかピックアップしました。

日本リスキリングコンソーシアム

国や地方自治体、民間企業などが一体となって、日本全国あらゆる人のスキルをアップデートするための新たな試みとして、2022年6月に発足されました。
なんと200以上のトレーニングプログラムが用意されており、トレーニング終了後には副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広い就業機会の提供などが行われています。

gacco

大学レベルの講義が無料で受けられるdocomoが提供するWEBサービスです。
サービス名にも表れていますが、講師陣には実際の大学教授も多く、ビジネススキルから教養まで幅広く学ぶことができます。

マナビDX

経済産業省が管轄するDX人材を育成するための学びのプラットフォームです。
登録不要で誰でも簡単にリスキリングができます。
さらに、基礎的な知識・スキルを身につけた人向けに、より実践的な講座も掲載されています。

まとめ

リスキリングのまとめ

AIの進化スピードは速く、「このスキルはAIにはできないだろう」と定義するとそれに対応することができるAIが開発される時代です。

とはいえ、AI化時代に対応したリスキリングにより、自分のスキルアップを目指して業務効率の向上に努めたいものです。

スーパー秘書™の秘書スタッフは、常にリスキリングをしながら、自分の在宅ワークスキルをあげていくことを意識しています。

先日も、以前はWordpressに文字を入力することしかできなかった秘書スタッフが、表の作成やフローの作成が出来るようになっており驚かされました。

自分自身でスキルアップに励んでいるからこそ、出来る業務の幅がどんどん広がっているのだと思います。

スーパー秘書™はオンライン業務に関してスキルの高いスタッフが多数おりますので、「バックオフィス業務があふれている」「苦手な業務を任せたい」という場合は以下の無料の窓口から、お気軽にご相談ください。

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