
新型コロナウイルスの影響もあり、だいぶ普及した感のある在宅ワーク。
しかし、まだまだ「在宅ワーク=怪しい、危険」と思っている方も少なくないようです。
また、在宅ワークをしたい、という人の足元を見るような詐欺の求人が増えているのも現実です。
そこで今回は、詐欺の手口や、怪しい求人の見分け方、実際に詐欺に合ってしまった場合の対処法を詳しくご紹介します。
ここが危険!在宅ワーク詐欺の手口とは?
在宅ワーク詐欺の手口にはいくつかのパターンがありますが、最終的に個人情報や金銭を要求してくる、という点では共通しています。
詐欺の手口は年々巧妙化しているので、最新の事例をしっかりおさえておきましょう。
一旦報酬を支払った後、高額な請求をする

ライター業務に多い詐欺で、受注した記事を提出すると、一旦報酬は支払われるものの、後から高額のホームページ製作費やサーバーレンタル代を請求される、というものがあります。
「あなたの書いた記事のページにアクセスが集中しすぎてサーバーがパンクして機会損失をしています。お客さんが離れないようにサーバーの容量を増量しましょう。○○万円ほどかかりますが、あなたの実力ならすぐにこれくらいの金額は回収できますよ。」といって数十〜数百万円を要求してくるのです!
自分の記事が評価されたという嬉しさや、ちゃんと報酬が支払われているから大丈夫だろうと信用し、支払ってしまう人が少なくありません。
通常ホームページ制作費やサーバー増設代はサイト運営者が支払うものであり、ライターに請求することはありませんし、万が一あったとしても、ホームページは無料から、レンタルサーバーも数千円が相場です。
「この金額を払えばもっと稼げる」という甘い言葉に惑わされないことが肝心です。
契約時、契約後に高額な支払いを要求する
条件の良い求人案件を提示し、こちらが興味を持つと「システム使用料」などと称して高額な登録料を請求したり、もっといい案件を受注するためにと、高額な研修や教材を勧めてきたりする場合があります。
多くの詐欺は、証拠を残さないよう電話で勧誘されるため、恐ろしい声で脅迫され、断りきれずに契約してしまうケースも後を断ちません。
在庫の買取や紹介を強要する
物販の在宅ワークの場合、売れなかった場合、在庫を買い取る契約になっている場合があります。
最初から利用者が買い取ることを見込んで、売れない商品を販売させられることも多いようです。
また、物販かと思いきや、実際はマルチ商法で、他人を紹介しないと利益を上げられないシステムになっていることに後から気づいた、というケースも見受けられます。
その他に、
・業務を行っても報酬を支払わない
・個人情報を転売する
なども詐欺の手口です。
怪しい在宅ワークの見分け方や詐欺にあうのを防ぐポイントは?
フリーランスとして在宅ワークをする場合「自分の身は自分で守る」というのが鉄則です。
では、どこを注意していけばいいのか?ポイントを説明します。
条件の良すぎる求人は要注意

「未経験でも高収入」「簡単に誰でも稼げる」のように、「簡単」に「稼げる」ことを全面に打ち出している求人は要注意です。
もし本当に未経験でも簡単に稼げる仕事であれば、募集とともに応募が殺到するため、企業がわざわざ高い経費を出して求人をし続ける必要はない、と考えるのが自然でしょう。
あまりにも条件が良すぎる求人は、「何か裏があるかも?」と慎重に検討し、もし「怪しいな」と思ったら、会社名を検索し、詐欺の口コミなどがないか確認しましょう。
登録方法や登録料、報酬の支払い方法をチェックする

求人登録をする際は、登録料がかからないサイトを選びましょう。
また、たとえ無料でも、「郵送で資料請求」を求めている業者は、住所や電話番号などの個人情報を集めることが目的の場合もあるので、資料請求時は注意が必要です。
他にも、報酬の支払い方法が現金振り込みではなく「ポイント制」で、なかなか支給額まで達しない仕組みになっていたということもあるので、登録時に報酬の支払い方法も確認しておきましょう。
ちなみにスーパー秘書™(秘書スタッフ募集中! | スーパー秘書™)の秘書スタッフ求人では、登録料はもちろんかかりませんし、個人情報の取り扱いも募集要項に記載しています。
商品やサービスの口コミや会社概要についてリサーチする

このご時世、怪しい会社や商品、サービスはネットに情報があがってくることが多いです。
もちろん中には、ライバル企業が悪い口コミを投稿していることもあるので、SNSでの投稿やネットの口コミが100%正しいわけではないのも事実なので、それだけで判断するのではなく、あくまで判断材料の一つにしましょう。
在宅ワーク詐欺にあってしまったら

詐欺の手口は年々巧妙になっているため、気をつけていても被害者になってしまう可能性はゼロではありません。
もしお金を支払う前の段階で詐欺だと気づいた場合は、支払い要求には一切応じず、毅然とした態度で対応することが大切です。
それでも恐ろしい言葉で脅迫される、1日に何十回も電話がかかってくるなど、身の危険を感じる時や、既にお金を支払ってしまった場合は下記の第三者へ相談しましょう。
・消費者ホットライン「188」
・警察
・弁護士
市場が大きくなっている時ほど詐欺グループも多くなるものです。
怪しい求人を見分ける目を持ち、安心して在宅ワークを始めましょう。